ANA(全日空)がボーイング777-9XやエアバスファミリーのA321neo、A320neoを合計で70機も発注したようです。
777-9Xは現在世界中で主力のボーイング777型機の後継機とされるもので、777の寸法などはそのままに、787で培った技術を進化させて金属製品でなく炭素繊維など複合素材を重点的に使用した航空機になるようです。
777-9Xはまるっきりの新造機になるもようで、787のように天井が高く、LED照明で機内の配色を変更することができたりと居住性も大幅に改善されるようです。
その反面、エアバスのA320ファミリーのA320neoやA321neoは、胴体などは従来通りのようで、エンジンだけリファインされるようです。
ネット上ではリエンジン化とも記載され、要は新型エンジンを搭載する・・・だけのことのようです。
もちろん、航空会社にとってはエンジンが新型、ということはそれだけ燃費性能にも優れ、低騒音化も期待できるようですが、乗客、利用者側からすれば、今までのものと何の変哲もない飛行機になりそうです。
ただし、A320型機の場合、ANAのみならずSFJ(スターフライヤー)やエアアジアジャパン(後のバニラエア)、ジェットスターなども採用している飛行機のためこれだけLCCに支持されるということはランニングコストなど優秀な飛行機なのでしょう。
格安航空会社はどこもA320ばかり、という側面もあります。
A320の搭乗そのものは20年以上前のようで、それだけ基本設計・基本性能の良さが評価されると思います。
何かと経営が危ないと評されるANAですが、今回の飛行機発注は過去最大規模だそうで、2020年の東京オリンピック開催で国際線はもとより、国内線の需要も増大するでしょうから、チャンスとばかりに一気に攻勢に出る戦略を採ったんでしょうね。
JALでもエアバスファミリーのA350を大量に発注している模様で、今後の航空業界の動向が楽しみでもあります。
また、登場したばかりの新造機、特にA350やB777-9Xに早く搭乗してみたいものです。